なぜベトナム人は痩せているのか?のか?
なぜベトナム人は痩せているのか 炭水化物が好きな人のための分食ダイエット
- 作者: 森由香子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2013/11/27
- メディア: Kindle版
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こういう本がちょっと話題になったので現地にいての感覚として。
追記 「ベトナムコーヒーは痩せる?」
ということで見てくれる人が多いので書いておく。
あんな甘いものを毎日ガバガバ飲んでたら絶対に太る。
統計的な肥満の率
まず肥満度が統計的に低いという話。これは統計マジックというか、単純にベトナムは国全体で平均年齢が28歳ぐらいで、そもそも肥満になりやすい年代の人数が少ないということがデカイと思う。
オバちゃんオッサンとかは普通に日本と同様に太っている。
ブクブク子供
非常に太っている子供が多い。ベトナムでは「家族は地球よりも重い」ので子供を大切に育てる・・・悪く言うとメチャメチャ甘やかす。 生活のレベルのアップも伴って、好きなだけコーラを飲ませるのでブクブクになる傾向が強い。
ベトナム人の食生活
周りを見る限りどう見てもバランスの良い健康な食事をやっているようには見えない。
食事はやっぱり肉大好きでそれをおかずに山のような米で食う。揚げ物も多い。 サラダなどの野菜中心の料理は飯のメインにはまずならない。
味付けがやたらと濃い。煮物は煮付けで味が濃い。そして何にでも醤油とか塩とか唐辛子をかける。かなり塩分過多。
cà phê sữa đá と呼ばれる特濃のコーヒー原液に練乳を山ほどぶち込んだアイスコーヒーを毎日2〜3杯飲む。それ以外にも甘いだけ一点突破のジュースが大好き。
飲み会をガンガン開いて、そこではもうビール一気飲みの嵐。
日本人がやったら
日本人がベトナム人の食生活を真似したら確実に体を壊すと思う。
痩せているベトナム人はおそらく今25歳ぐらいの世代が最後で、これからおそらく肥満でベトナム人が日本人を軽々抜き去っていきそうではある。
これは食事による健康以外の要因もデカイとは思うのだが、周囲を見る限り、どう見てもベトナム人は短命に思える。 20代にして両親どちらかがもうすでに亡くなっているという家がザラにあるのである。
では実際のベトナム式のダイエットの秘密とは
じゃあなんでそんなメチャクチャやってるのに一応痩せを維持できているのか、周囲を観察してみる。
まずベトナム女性は本当にメインの食事量自体がものすごく少ない。これに尽きると思う。 そして女性は基本的に飲み会に行って酒を飲むという習慣が無い。飲み会をしないのである。 間食はするとしてもフルーツが多い。辛いものが好き。これは痩せそうである。
定期的にアオザイを着るというのも要因としてあるだろう。 学生でも一部の学校は今でも女子はアオザイが制服だし、企業でも月に1日はアオザイを着る日というのが決まっている所もある。 あの服はものすごく細かく採寸してぴっちりサイズにオーダーメードで作るのが普通なので、ちょっとでも太ると着れなくなってしまうのである。 しかもアオザイの生地に伸縮性も通気性もまったくなくキツかったら不快極まりない服である。なので年頃のベトナム女性はそのへんに気を使うのである。
あと美しさの秘密としては、スグ寝るというのもあるだろう。日本のように夜中12時過ぎに寝るなんてことはまず無い、大人でも9時とか10時には布団に入ってしまうのがベトナムである。 昼寝もするし、睡眠時間は総じて長い。ベトナムの飲み屋ですら夜11時にはほとんど閉まってしまうことからも夜が早いことがわかる。
男性は、明らかに運動。まず、ベトナム人のほとんどがブルーカラーの肉体労働者であり、エアコンの効いたオフィスで一日中座って仕事なんて人が少ないのである。 さらに仕事の後にみんなで集まってサッカーとか週3とか週4とかでやったりしているのである。というか、サッカーぐらいしかベトナムには娯楽が無い。 米はたくさん食うが、おかずを食う量自体は結構少ない。
結果としては、食事と運動という極めて王道ダイエットである。なんにも秘密なぞない。
なぜベトナム人は痩せているのか 炭水化物が好きな人のための分食ダイエット
- 作者: 森由香子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2013/11/27
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