サイゴンで蟹春巻を食って、ベトナムの店名について考える
春巻きである。ベトナム語だと「チャーヨー」と言う。 この前、蟹の春巻きで有名だという店に行ったら本当に美味かった。
スマホなので写真がボケボケなのが悔やまれる。実際はもっとうまそうである。ベトナムでは珍しく熱々である。
この店、ほぼ全員が蟹春巻きと蟹春雨しか注文しないみたいなので、蟹春雨もいっておいた。
うまい。
春巻という名前は中国語からそのまか来ているらしいが、春雨というのは日本での命名っぽい。同じ「春」でも由来は違うのだ。
日本語のメニューもあって、普通に日本人がゾロゾロ居た。
ベトナムの店の特徴として、店名にオーナーの思い入れが全く無いということがある。街中にある殆ど9割の店が「売ってるもの + 番地」か「オーナーの名前そのまま」である。 日本で言うなら「飯45」とか「田中次郎」みたいな感じである。そもそもベトナム人の人名自体が姓の数が極端に少なく、名前のバリエーションも殆ど無い。 なので名前というもの自体にこだわりが無いのだろう。日本のDQNネーム問題とかは起こり得ないのだ。
この店は売ってるモノ番地オーナーの名前の合わせ技パターンだろう
「Thuy」は人名である。そして、数字がメインと言わんばかりにデカデカと「94」と掲げている。ベトナムでは番地の主張が重要。
そして紛らわしいのが、この3軒ほど隣に「Quan94」という店が同じように「94」をものすごい強調してやっているのである。 日本語でいうならこちらは「94屋」である。ネーミングの適当さがメーター振り切っている。 しかも同じく蟹春巻きを売っているのである。なんなのか。お隣同士何か言わないのか? そしてその隣に「Cha gio cua 94」である。こっちはド直球に「蟹春巻き94」である。
もう日本で言う「本家」「元祖」みたいなもんなんか「94」ってのは
じゃあなんで「Thuy94」なの?って脇を見ると「cu」と書いてある。この「クゥ」というのは漢字の「旧」のベトナム語読みででつまり
「今は90番地だけど以前は94番地だったThuy94です」
という話なのである。「本家」は死守するのである。
お前らの94番地本家元祖争いはどうでもよい、ウマイならヨイ。またこよう。
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