ベトナム人が語るタコラの謎とベトナムバイク修理屋事情
自分はよく近所のバイク屋のオヤジ連中とその店の軒先でビールを飲む。そこにひっきりなしにバイクの部品を買いに来るヤツが居るのだ。 そいつをみんな「タコラ」と呼んでいるのである。
日本で「タコラ」と言えば、「クレクレタコラ」だと思うが、えぇ?部品をクレクレするから?「クレクレタコラ」がベトナムでも一般名詞的になるまで有名なの? アダ名の付け方としては間違いではない
それで「タコラ」という単語の意味を聞くと「吸血鬼」だと言う。へ?クレクレじゃないの?わけがわからない。
「タコラ」はバイク修理屋で交差点で待ち受けてパンク修理とかをしているのである。
ベトナムというのはバイク天国、いやバイク地獄。市内はバイクしか交通手段が無い。 東京で言うならば、山手線を含むJRに乗って移動する人全員がバイクに乗って移動すると想像してもらうとその狂いっぷりがわかると思う。 東京の満員電車も大ボケで狂っていると思うが、それに匹敵する大ボケをホーチミン市もかましている。サスガである。
ベトナムの人口は9000万人である。それに対してバイクの台数は恐ろしいことに5000万台である。成人はほぼ全員バイクに乗っているという感じである。バイクに乗らないのは人間じゃないのである。 それを示すようにベトナムでは子供はヘルメットをかぶらなくてよいということになっている。なぜかといえば子供は「荷物」という扱いだからそうだ・・・。 バイクを運転できないのは半人前どころか「モノ」扱いなのである。恐ろしいバイク原理主義社会である。
ホーチミン市の人口800万人である。単純計算でホーチミン市だけで400万台以上のバイクが存在するのである(おそらく実際はもっと多い)。
そしてホーチミン市というのは高密度市街地 + 郊外になっていて、その主要な市街地部分は20km四方ぐらいしか無いのだ。つまり、400km2。 そして、この中心部は道路率が、15% ほどだという。60km2 が道路だということだ。 60,000,000m2 / 4,000,000 = 15 これは 3m 四方ぐらいにバイクが1台存在するということである。 車体の大きさも考えれば、もうギチギチである。
電車はJRがメンテナンスしているが、バイクは違う。個人の持ち物で単なるゲタで誰もメンテなんかしてない。ぶっ壊れるまで乗るだけである。
毎日バイクを使って、それが1年に1回しか故障しないと仮定(この仮定が無理があるが)して、毎日1万台以上が故障するのである。
ホーチミンには主要な通りが200ほどある。単純計算で通りで待ってるだけで1日50台以上は修理に入ってくるということなのだ。 10時間営業したとすると、12分に1回客が修理に来るバイク屋である。まさにひっきりなしである。
タコラがクレクレするのもうなずける。
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