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Khong Say Khong Ve. ベトナムの意味なし画像集

そろそろ「ベトナム人の4K」について一言言っておくか 4

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3つに引き続き、超狭い交友関係と短い経験から完全主観に基いて一言言っておく。

近視眼的

「器用」、「向学心」、「かかあ天下」はサラリと認められない部分はあるが、この「近視眼的」というのは全面的に同意である。本当に絵に描いたように近視眼的なのである。 「近」というか、「瞬」である。その瞬間しか重視していない。後先関係なく、その瞬間の快不快を非常に重視するのである。

なので中長期的な損得勘定ができないのである。

  • 「それを毎回やったらどうなるか?」
  • 「それを長期間やった結果どうなるか?」
  • 「それを全員がやったらどうなるか?」

みたいなことがまったく考えられないのである。 なので朝三暮四的な話に簡単に納得してしまったりする。

この近視眼の話でよく引き合いに出されるのが、戦争の混乱やインフレの問題があって、将来のお金をより今を重視するという話があるが、 金銭だけでなくいろいろな面で先読みが苦手のように見える。仮定による演繹ができないように思える。

しかし、それの度が過ぎている・・・

バイクに乗っていて前の車が右に曲がるとウィンカーを出したらどうだろうか? 普通ならばその車が曲がるまで待つか、左側を抜くように運転するだろう。 しかし、ベトナムではこの状況で右から抜こうとする人が結構いる。

そんなこと無いと思うだろうが、前の車が直進すると言っているのに、その車の右から抜いて左に曲がろうとする人も居るのだ。 中長期だけでなく極めて短い数秒先すら怪しさの近視眼なのである。

社会問題

こういう朝三暮四的な話でベトナムで結構流行っていて社会問題化しているビジネスがある。「ねずみ講」である。 自分の働いていたビルでもフロアにねずみ講が入っていて、近隣のカフェ、路上、あらゆる所で勧誘と謎の商品の売買が行われていた。

ベトナムではねずみ講は法律で禁じられているらしいが、ベトナムでは法律はあってもちゃんと運用されない(できない)ので意味が無いのである。 ベトナム(Viet Nam):公正取引委員会

みんな「近視眼」なので、最終的にこのクソビジネスがどうなるかということがわからないのである。 そしてベトナムというのはコネ社会である。そしてねずみ講というのはコネをカネに変える仕組みである(文字通りコネがカネに変わってコネを失うわけだが)。 熱中するのも無理は無い。

金の使い方

お金の使い方とかにもこの近視眼が現れている。ほぼ貯金をしないのである。 金の管理ができない人間が多すぎる。月給は1ヶ月のうちに全部使ってしまって、給料日前はすっからかんという人も多い。

http://anahideo.com/150828vietnam/anahideo.com

「ベトナム人の金銭感覚に学べ」ってコイツ頭大丈夫ですか?って感じである。幸せとか言っているが、結局後先考えず今の欲望に金を使っているとしか読み取れない。 そりゃ楽しいだろうよ、「その時は」。いい話風に紹介しているが、これこそモロ「近視眼」が出ている。

今日金を全部使って、明日稼げばいい?そう考えているのは「明日稼げない場合を考えてない」からである。

あとの項目も外した感があるのでつっこんでおくと・・・

無駄遣いしない?ベトナム人は「無駄使い」します。 普段の買い物でも、日本のオバちゃんみたいに1円でも安いスーパーに行くなんてことは無い。近所の市場で買うのである。ドケチ感は無い。 金が手元にあるうちは結構どんぶり勘定である。 なので店によって同じものでも普通に 10% ぐらい価格差がある。かといって 10% 安いほうに人気が集中するかといえばそうでもない。 このへん適当。

そして、高い買い物となるとさらにおかしくなる。

ベトナム人は実ではなく「面子」に金を使う傾向がある。高い買い物は「面子」や「見栄」に関わるのである。「面子」を重視するともう実は伴わないのである。 なので、身の丈に合わない無駄にハイスペックなものを買う傾向がある。最新の iPhone をやたら欲しがるのもこの傾向である。 これぞ無駄遣いと言わずなんと言う?ha?

この人は知らないんだと思うが、ベトナム人が飲食店の支払いの際に伝票を細かくチェックするあたりまえで、 これは別に金に几帳面なわけでなく、伝票の間違えが多く、勘定が大きく合わないことが普通だからである。 なんでこんなに間違えるかというと「器用」でも書いたが、「伝票を書く」という作業が仕事だと思っているからである。 「注文を間違えない」、「何がどれぐらい売れたのかを記録する」が仕事だと思ってない。 だからどうなるかというと、ベトナムでは伝票を勘定の時に書くのである。 飲み屋に行き勘定をする際、「勘定の時に何食べた?」と聞かれた後に、床に転がっているビールの缶の数を数えるなんてことは普通である。 こんな調子で勘定が出てくるのでそりゃチェックするよ。

家族に金を使うのはベトナム人は過度な家族至上主義だからで金銭感覚など家族の前ではぶっ飛んでしまうからである。 確かに家族の食事の時はいい店で豪華な食事という傾向はある。 しかし、それなりのプレミア感があってそうなっているのではなく、その家族との食事というのが、日本みたいな年に一回の里帰りとか、 そういうレベルでなく、実家暮らしでなくとも週に1回、実家暮らしもしくは近所に住んでいるなら週に2回とか3回とかザラなのである。 あまりない機会だから豪華で楽しくではなくて、普通にもう日常なのである。 この状況でも金を使うのである。そういう感覚である。

サッカー狂と近視眼と金銭感覚

サッカーはベトナムの国民的スポーツである。 もうスポーツ=サッカーと置き換えても問題ないぐらいベトナムではサッカーのみ人気が突出している。

この近視眼的思考と謎の金銭感覚とサッカーキチが合わさって、ワールドカップ期間中がスゴイことになる。

後先考えずに試合の勝敗の「賭け」をするのである。そして当然負けるのである。そしてそれが支払えないのである。 なぜかと言えば、そのアテも無いのに面子で掛金を決めて、負けることを考えない、その後の生活も考えない、そしてサッカー狂だからである。 つまり、後も先も金もなんも考えてないのである。

  • 何も考えてないので、金が無い → モノを売ればいい、なので、この期間はバイクやはたまた「家」とかが破格で売りだされていたりする。
  • 何も考えてないので、金が無い → 盗めばいい、なので、この期間は窃盗、ひったくり、空き巣が多発するのである。
  • 何も考えてないので、金が無い → せびればいい、なので、この期間は警察への賄賂の額が上がるのである。

これどうしたもんかね。

4回に渡って書いてきたが、概ね↓に同意である。

ameblo.jp

これはベトナム人自身が書いたもののようである。大体のことはそこから導けると思う。