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Khong Say Khong Ve. ベトナムの意味なし画像集

ベトナムのカップヌードルとタイ語

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ベトナムではインスタントはこのようなカップなものは少なくて、袋麺が主流である。つまりこれはベトナムでは「モダン」である。

その商品、ACECOOK MODERN Hương Vị Thịt Xào である。

あの日本のエースコックである。Thịt Xào は、意味としては肉炒めだが、英語の表記を見ると、豚となっている。 このように断りもなく「肉」という場合はベトナムでは「豚肉」のことが多い。

出来上がりはこんな感じで特に驚きも何もない。驚きどころか豚肉も何も無い。

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別にリピートするほどのものでもなかった

エースコックPho・ccori気分トムヤムフォー25g×6個

エースコックPho・ccori気分トムヤムフォー25g×6個

  • 発売日: 2018/08/20
  • メディア: 食品&飲料

エースコックのトムヤムフォーという商品もあるようだ。 よく聞くトムヤムクンの「フォー」バージョンということのようだ。 しかし「トムヤム」はタイ語で、「フォー」はベトナム語なので名前としてはむちゃくちゃである。

調べるとちょっと言語的な面白さはある。それを紹介する。

トムヤムクンのトムヤムフォーなんだから「クン」の代わりに「フォー」なんだから、もともとの「クン」って何だ?ということが出てくる。

「クン」はタイ語で「エビ」のことらしい。となると、エビの代わりにフォーが入ってますという話なのか?「トム」は「煮る」、「ヤム」は「混ぜる」ということらしい。 どっちにしても味という意味では「クン」が重要だというのはわかる。あとの2つは調理法であってモノそのモノではないからだ。

しかし、ここからが面白いのである。これは偶然 + カタカナ化した結果なのだが、ベトナム語では「トム」という発音はエビで、「ヤム」は「酢」なのである。 トムヤムクンはエビが入った酸っぱ辛いスープなので、この「トムヤムクン」ならぬ「トムヤムフォー」を全部ベトナム語で捉えると「酸っぱいエビフォー」て、あながち間違えではないのである。

これはエースコックもわかってやってると思う。これはウマい。

ちなみにタイ語でフォーのことは「クゥイヂャップ・ユアン」というらしい。全然違う。

しかし地域が近いだけに似たような単語もちらほらあるようだ。タイ語で「イカ」のことを「プラームック」という「プラー」はタイ語で魚である。 「プラー」はよく言う「ナンプラー」の「プラー」であろう。「ナム」が「水」という意味、「ムック」が「イカ」を表すのだろう。 ちなみにタイの「ナンプラー」自体は100年ほど前に中国人がベトナム経由で「ヌクマム」を持ち込んだのが始まりらしい。同じなのだ。

そしてベトナム語では「イカ」のことを「カームック」と言う。「カー」はベトナム語で魚である。 つまり、「イカ」はどっちの言語でも同じ音で表されているのである。 おそらく語源が同じなんだろう。

調べるとエースコックは日本でやたらフォーの製品を出していると思ったら、実はベトナム国内で50%以上のシェアがあるらしく、当然ベトナム最大手となる。 こういう関係があったのか。

つうかエースコックのワンタンメンをベトナムで売れ!このやろう!