ベトナムのやっつけ仕事センス極まる

ベトナムの仕事の特徴の一つとして、「モノゴトを極めない」というものがある。仕事の仕組みを整備して結果として仕事のクオリティが高いものはベトナムにはたくさんある。しかし自ら日々改善して仕事のクオリティを高めていくという発想があまりない。

良く言えば最小の努力で効果的な結果を出すので合理的なのだが、大体の仕事が「コレでいいや」という中途半端なクオリティで止まってしまうのである。悪く言うと「やっつけ仕事」が多いのである。

ベトナムは著作権法みたいなものがほぼ運用されてない国なのでパチモノが多い。しかしパチるにしてもそのクオリティが酷いのである。

ここに「コレでいいや」のハードルが極まった製品を発見したので警笛を鳴らしておく。

コレである。 f:id:zamad:20160313120551j:plain

パッと見、「イモ」か何かにしか見えない。しかし輪郭だけに注目し想像力を爆発させると何か見えてくる。

実はこのイモ、裏面で、表面はこうなっている。

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色の感じから、こいつがかろうじて「スパイダーマン」を表現した何かということはわかる。わかるが、全然わからない、全然製品クオリティではない。誰が買うんだよ！コレを！俺だな。

多分作成者の脳内では。これだったんだろう。

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これ結構前後に奥行きがあるダイナミックなデザインで、型で一発抜きで作れないと判断、半立体のレリーフ的なものにしようと思ったが、表現能力がまったく追いつかず、しかし「コレでいいや」原理主義が極まり、イモをスパイダーマンカラーで塗り分けるだけで、そのままリリース。

「これでいいんじゃね？」

そして店も店で、こんなゴミみたいな製品をちゃんと100個単位とかで入荷している。この個体だけが特別エラー品ではなくて、ちゃんと売られている全部がイモで頭から小さい腕がニョッキリ生えているデザインになっている。

店側も何かを「多く品揃えしている」風、要員としてこのイモを入れているのだろう。

KSKV